健康であることを幸せだと思っていたがそんな事は無い。

健康であることが幸せだと思っていました。

特に身体障害者になったことでその想いは普通の人の数十倍にもなりました。

「健康である事は本当に幸せなことだったんだ」

「健康であることが当たり前だと思っていた過去の自分が恥ずかしい。」

「何が何でも健康だったあの頃の体を取り戻して幸せになりたい。」

 

このように強く強く思っていました。

 

しかし今は少し考えが違います。

確かに健康であることは、幸せを手助けするかもしれないが、不健康だからといって不幸ではないと言うことです。

 

実際問題として体が不自由な方でも幸せな方はたくさんいます。

脊髄損傷でも前向きに生きていて毎日笑って人と交流しのびのびと生きている人はたくさんいます。

逆に超健康体にもかかわらず、愚痴や不満を毎日のように言い、全く幸せでない人もたくさんいます。

ですので、

健康=幸せ

不健康=不幸

ではないと言うことです。

 

その違いは何でしょうか?

その違いは幸せを感じ取るための考え方にあるかと思います。

 

幸せな人は、加点式の考え

幸せを感じ取れる人は加点式の考えをしています。

そもそもスタート地点がゼロです。

そして、できることをプラスに考えて、加点し、生きています。

また自分のできないことは、スタートが0点なので落ち込む事はありませんし、マイナス評価になりません。

そもそも自分のできないことに目を向けたりしません。

不幸な人は減点式の考え

逆に幸せを感じ取れない不幸な人の考え方はと言うと減点方式です。

まずは全て健康である事を基準として考えています。

そこから自分のできない部分や劣っている部分を減点していきます。

減点をしていくので気分が落ち込みます。

愚痴や不満が多くなります。

そしてすべて健康が当たり前と思っているので、自分のできている点に目を向けなかったり加点する事はありません。

感謝することも一切ありません。

これが不幸になる考え方です。

子供がテストで85点を取ったらどう評価するのか?

別の例で例えます。

子供がテストで85点を取りました。

どのように評価しますか?

 

A.正解した問題を指摘して、「よくできたね」と褒める。

B.間違えた問題を指摘して「なんでできないの!?」と責める。

 

さて、あなたはAとBどちらを選びますか?

 

おそらくAが適切だと思いませんか?

Aが加点式の思考

Bが減点式の思考

になります。

つまり、Bの思考をしている人は、子供を責めている母親と同じだと言うことです。

 

このように別の問題で置き換えてみると、Bの原点式思考法がいかに不健全なのかと理解できるかと思います。

これを自分にもするだけです。

 

以上のように、重要なのは、加点式なのか、減点式なのかと言う部分です。

残念ながらこの仙腸関節障害で加点式思考をしている人は非常に少なく、ほとんどの方が減点式思考になってしまっています。

間違えた問題を指摘して子供を責める母親の思考と同じことをしているのです。

とても悲しく残念なことです。

もちろんこの障害になってしまった直後や受け入れるまでの半年位、また、何かアクシデントがあって悪化してしまった場合は誰でもネガティブになります。

これは仕方がありません。

 

しかし障害になって半年や1年も経過するのにいつまでも減点式思考な人がいるととても悲しくなります。

また明らかに改善傾向なのに、良くなっている部分を喜ばなかったり、目を向けずに、まだ改善していない部分ばかり不満を言う人はさらに悲しいです。

良くなっている部分を喜ばないと言う事は、治してくれた先生に対して感謝していないと言うことになります。

そして、自己否定感も強くなり、いつまでも悲劇のヒロインで居続けます。

あえて、突き放すような言い方をしますが、別に幸せになりたくない、前向きになりたくないのであれば一生メソメソしていればいいと思います。

逆に、

本当にあなたが幸せで豊かな人生を送りたいのであれば、加点式の思考法で生きることです。

健康でなくても幸せになれます。

幸せは条件ではなく、感じ方の問題だからです。

何より、私は他の仙腸関節障害の誰よりも症状が悪いです。

しかし誰よりも私は幸せです。

それが証拠です。

 

YouTubeで身体障害者の動画を見るのがおすすめ

減点式思考になってしまう理由は簡単です。

自分は健康で当たり前

だと思っているからです。

これに尽きます。

何度も言いますがこれに尽きます。

健康だと思っているので減点式になってしまうのです。

先程の例で言えば、子供の間違えた問題を責める母親はなぜ責めるのかと言うと100点で当たり前と言う思考があるからです。

ですので、身体障害者のYouTubeを見ることでその誤った考えから脱却することです。

目が見えるのは当たり前ではない

耳が聞こえるのは当たり前ではない

手が動くの当たり前ではない

足が動くのは当たり前ではない

言葉を話せるのは当たり前なことではない

自分1人で食事ができるのは当たり前なことではない

と言うことを理屈ではなく心で実感する必要があります。

そのためには動画を繰り返し定期的に見ることです。

繰り返し見ることで効果は高まり、自分のできていることに感謝ができるようになり、加点式思考が身に付いてきます。

些細なことで悩んでいる自分が恥ずかしくなってくる

また、前向きな姿に励まされます。

自分なんかよりはるかに重い障害があるのに前向きに生きている姿を見ると、歩くスピードが普通の人の8分の1ぐらいの症状でネガティブになっている自分が恥ずかしくなります。

勇気をもらえてそれならば自分も前向きにならないと恥ずかしいと思うようになってきます。

今自分ができていることに気づいてください。

自分1人でベッドから起き上がれること。

自分1人で食事ができること。

自分1人でシャワーや湯船に浸かれる事。

自立歩行ができること。

両手が十分に動くこと。

会話ができて他人と意思疎通が取れること。

他にもたくさんありますが、これらを全て加点してください。

当たり前だと思わないでください。

気づいてください。

上記のことができない人は数十万人といるのですから。

健康でなくても幸せになれる。

繰り返しですが、健康でなくても幸せになれます。

幸せは感じ方の問題なのですから。

あなたは既に幸せなので、それに気づくだけです。

加点式思考で生きれば誰でも幸せになれます。

2 Comments

はーと

素晴らしい記事をありがとうございます。
長くなりそうなのもあり初めてこちらの方にコメントしてみました!

加点式で考えられてる日もあれば、そうじゃない日もあり、、
まだまだですが、幸せな日が増えるかは自分次第ですね。

治したいのはもちろんですが、
治らないと幸せにならないという考えは違うんですね。
30代になって、一気に色々あり、
30代はもう我慢の10年だと思って耐えて、なんとか生きようと思ってましたが、
そんなのもったいない事なんだと気付かされました。
人生もっと楽しもうと思います!
人間なので落ち込む日もあるにはありますが、加点式で生きていけば、回復も早そうですね!

大事な残りの30代を棒に振るところでした!!いつも色々気づかせて下さりありがとうございます!

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まの しんじ

まあ多少の感情の起伏は誰でもあるので、加点式で考えられる日もあれば、そうでない日もあるのは仕方ないですね。
ずっと減点式でなければ良いかと思いますよ。

治したいのはもちろんですが、
治らないと幸せにならないという考えは違うというのはその通りです。

いえいえー、まあ結局生きやすいメンタルを整えて、あとはゆっくりAKAで良くなっていくという流れが理想ですね^ ^

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