HSPの最大の悩みと言えば、仕事です。
HSPであれば必ず悩み苦しむ一番の壁となります。
私も初めての会社は1ヶ月で辞めました。
「すぐ傷つく自分が嫌い」
「とにかく辞めたい。開放されたい。」
「仕事すること自体向いていないのではない」
「そもそも生きていることすら向いていない」
精神的に追い詰められて、もう無理でしたし、自分を責めていました。
目次
HSPの適職。理想は芸術家だが・・・
HSPが向いているのは言うまでもありませんが、感性を発揮できるものです。
理想は芸術家です。
- 芸術
- 自然
- 共感性
これらを発揮する仕事に就くのが理想的です。
「自分も芸術家になりたい!」ずっとそう思っていました。
しかし、芸術家で食べていけるほど成功できるのはごくごく一部の人間になります。
副業ならまだしも、本業だけで生活していくのは難しいかもしれません。
もちろんあなたがどうしてもやりたい、心に惹かれるものがあるのならHSPであることを生かしてやればいいでしょう。
しかし、
- 現実的に人より秀でている特技がない
- 極めたいというほどのものがない
という方のために「現実的な仕事」の選び方や心がけることについて書いていきます。
HSPの向いている現実的な仕事を探す上で心がけること7つ
1、仕事より職場の人と環境で選べ。
仕事内容で探しがちですが、大事なのは環境です。
どんなに好きな仕事でも職場の人が無神経だったり威圧的な人ならおしまいです。
HSPはつぶれます。
逆に優しい人達・ストレスが少ない職場であれば、仕事は普通程度を辞めずに続けることができます。
でも、入ってみない職場の人や環境なんてわからないですよね。
しかし、良い環境である確率の高い職場の選び方があります。
2、仕事は客層で選べ。
客層で選ぶことです。
客層が悪い人と関わるほど些細なクレームがつくことも多く、傷つく可能性が上昇します。
理不尽なことで怒られるのはHSPの人にとって、非常に耐え難いものになります。
安い商品の客層は悪い。
高級なもの、商品の値段が高いほど客層が良く、安い商品ほど客層が悪いです。
これが基本です。
ですので、単価が安い職業は避けたほうがいいでしょう。
典型的なのは、マクドナルドや吉野家などのファーストフード店です。
こういったファーストフード店の客層が良いとは言えず、些細なことでクレームが発生します。
私は高校生のとき働いていましたので身に沁みてわかります。
挨拶の声が小さいだけでいきなり知らないお客さんから怒鳴られることがあったり、「あの店員は愛想がないからクビにしろ」など店舗に電話がかかってきたことがあります。
私にも落ち度はありますが、客層が悪いので、多少の落ち度やマイナス面が目に入りやすく、その人の日ごろの八つ当たりの対象となる可能性があります。
そして単価が安いので、スピードで利益を上げるため、接する人数も増えるので、忙しくストレスも基本的に多くなります。
逆に単価が高い商品を選ぶお客さんは余裕があります。
高い商品を買うお客さんは、基本的に余裕があります。
些細なことでは怒りません。
「金持ち喧嘩せず」という言葉があるようにファーストフード店と比べればクレームも圧倒的に発生しにくいでしょう。
単価が高い分、ファーストフード店と比べれば接する人も限定されます。
そして、単価が高いので必要以上にスピードにこだわる必要はありません。
3、誰でも出来る仕事は客層や環境が悪い
誰でも出来る仕事ほど忙しく客層も悪いです。
単価が安い商品と重複しますが、ファーストフード、コンビニ、チェーン店の居酒屋などですね。
誰でも出来る=いくらでも代わりがいるという図式です。
このようにいくらでも代わりがいるので、客層はもちろん職場の人の環境も低くなる可能性があります。
そしてこれらで社員はブラック企業であることも多く、残業が100時間を越えるなど長時間労働が当たり前になっています。
4、競争意識が強い体育会系の業種は避けろ
HSPの人で選ぶ人はいないと思いますが、体育会系の業種は避けましょう。
これらの仕事は競争意識が強く、HSPはあまり力を発揮できにくくなり、多くの場合向いていません。
- 精神論と根性論
- 上下関係に厳しい
- 元気な挨拶が必須
- 毎週飲み会
- 意識高い系
などHSPとは間逆の性質を持っています。
火と水のように間逆の性質ですので、絶対に避けましょう。
体育会系企業が多い業種としたら
- テレビ業界
- 銀行
- 広告代理店
- 新聞社
ですね。
あなたがHSPなら惹かれていないと思いますが、念のため記載します。
5、もし、合わない職場ならすぐ辞めて切り替えよう。
合わないと感じたらすぐに辞めたほうがいいでしょう。
雇う側としても、中途半端に働いて辞められるよりも教育に時間を使う分すぐに辞めてもらったほうが気楽です。
現代は、20年前と違い転職して当たり前の社会です。
一度や二度仕事がうまくいかなくても、まったく問題ありません。
私も4回転職して、すべて1年以内で辞めていましたが、今は適職を見つけほぼストレスなく仕事ができています。
6、わがまま放題にならず、知恵を使い仕事を選ぶ
劣悪な環境であれば、すぐ辞めたほうがいいですが、あれもやだこれもやだとわがまま放題になるのは違います。
「私は繊細だから仕方ない」と開き直りすぎるのも問題というかただの甘えです。
私も過去そうでしたし、気持ちはわかりますが、ある程度の歩みよりは行いましょう。
自分の繊細な性格を理解した上で、知恵を使い仕事を選ぶのです。
7、【最重要】自己分析して自分の長所・短所を理解する
HSPに向いていない仕事はあります。
しかし、「HSPはこの仕事が絶対に向いている!」
というものはありません。
そんなこと言っている人がいれば、その人はHSPを理解していません。
営業/事務/看護師/アーティスト/秘書/経営者/公務員/教師/コンサルタント/伝統工芸の職人/ハンドメイド作家/システムエンジニア…
などなどHSPの人がいない職業は数えるほどでしょう。
なので、自己分析して自分の長所・短所を理解することです。
ここはHSPだろうと非HSPと同じですね。
自分の適職を見つける方法①【本気の方向け】世界中で大ヒットしている自己診断テスト
「ストレングスファインダー」という世界中で大ヒットしている自己診断テストがあります。
具体的には以下の書籍を購入し、その特典で付いているコードを利用してweb上で診断テストを受けることができます。
デメリットは、有料なことです。
その分自己分析の精度は高く、世界的に有名な調査会社からも高い評価を受けています。
「ストレングスファインダー」は有料な分、本気で自己分析をしたい人におすすめです。
自分の適職を見つける方法② “無料”で自己分析するならグッドポイント診断
しかし、無料でもかなり精度が高く自己分析することができる方法が「グッドポイント診断」です。
以下の記事で私の実際の方法と手順を書いています。
有料だと腰が重くなってしまう方はこちらで無料で自分の長所を知ることが出来ます。
まとめ
HSPが芸術家になれれば理想です。
しかし、現実的にすべての人が芸術家になるのは難しいでしょう。
そのためにまずは、客層で仕事を選ぶことです。
書いた通りHSPに合わないこと、合わない職場や人間を回避します。
仕事を選ぶ際に闇雲に仕事内容だけで決めるのではなく、その仕事をイメージして知恵を働かせるのです。
知恵を働かせることで、何も考えないよりは悪い職場ですぐに辞めてしまう可能性を下げます。
多少の歩みよりは必要ですが、もし合わない職場ならすぐに辞めればいいでしょう。
HSPに向いていない職業はありますが、この職業なら絶対に向いている!という仕事はありません。
HSPと言っても人それぞれ好きなものや性格が違うのですから当然です。
ですので、自分の長所を知るためにも自己分析をすることです。
理想は有料の「ストレングスファインダー」ですが、あまり気が進まなければ、無料のグッドポイント診断がいいでしょう。
落ち込んでどうしようもなく自分を責めて、まのさんの記事に辿り着きました。
涙がでます、この私の弱さはなんだろう、自分を責めて生きてきて、ずっと自分が我が儘すぎるのだと、また自分を責める日々。
まのさんの記事で、府に落ちて、少しずつ前を向けそうです。
本当に有難うございます、心からお礼申し上げます…。
よしえさん
>コメントありがとうございます。
少しずつ前を向けそうとのお言葉ありがとうございます^^
自分を責めてしまいますが、責めるとますます落ちてしまいますからね^^
コメント頂きますと、私も「書いてよかった」と思えます。
こちらこそありがとうございます。
銀行に勤めて5年の者です。今、本部のある部署で働いていますが、今までにないストレスで体調を崩しています。原因は上司がひどく威圧的で一緒にいるだけで神経をすり減らしています。今の部署にくるまでは、営業店で営業をしていました。営業成績は良いほうで自分のなかにも充実感を感じていました。ただそのときは私に干渉してくる上司はおらず自分のやりかたで働けていたからです。まのさんの記事を読んで、私はHSPの質があると感じました。
このまま働いていたら自分の心が潰れていくような気がします。けど途中で諦めて良いのか、甘えだと思われるんじゃないかと思いとどまろうとする自分もいます。
上司にどう思われるか、辞めたら残された人に迷惑をかける、その罪悪感を背負って生きる勇気がないんです。
mmさん
>コメントありがとうございます。
ストレスで体調を崩されているのですね。
辞めたら罪悪感を感じるかも知れませんが、このまま我慢しうつ病になってしまったらそれどころではありません。
一つ質問ですが、「会社」と「自分の体」どちらが大切なのでしょうか?
また、会社に罪悪感を感じる必要はありません。
例えばいきなり明日から辞めると言うのはいけません。
しかし、1ヶ月以上前から辞めることを申告すれば、まったく問題ありません。
なぜなら労働者として守られている正当な権利だからです。
どんな批判をされても、これは絶対的なルールです。
この適切なルールを守って辞めれば、罪悪感を感じる必要性は0です。
周りから批判されても、ただのひがみだと思って下さい。
また、上司との関係改善は不可能なのでしょうか?
昔は難しいでしょうが、昨今はパワハラなどに非常に敏感な世の中になっています。
誰か職場内で、信頼できる人や、橋渡しができる人がいれば理想です。
もしいなければ、HSPの相談というよりは、仕事の相談なので「産業カウンセラー」が専門ですので、検索してそちらにご相談下さい。
追記
症状を何もお伺いしてないのでわかりませんが、今は威圧的な上司の影響で、一時的にHSPの特徴が出ているだけかも知れません。
自分はHSPだと信じこまないようにして下さい。(信じ込みすぎると症状悪化の可能性があります)
この記事を読んで、初めてHSPという言葉を知りました。いつも些細な言葉で傷つき、それを指摘されてまた傷つき、心に壁を作って閉じこもっていました。人に傷つけられるくらいなら関わらないでいたいとさえ思うようになりました。高校ではスパルタな環境だったので、心が壊れてしまい、母の作ってくれたお弁当が食べられなくなり罪悪感でいっぱいでした。メンタルが強く図太い性格の友達が羨ましいです。でもこの記事を読み、自分だけではないと知れて良かったです。自分の性質と折り合いをつけながら受け入れていきたいと思います。
SUNさん
>コメントありがとうございます。
人から傷つけられることが多いと、こもろうとするのは、誰しも備えている防衛本能です。
しかし、自分の性質を理解した上での生き方をすれば、自分を傷つける人間もいれば、そうではない優しい存在がいることも気づくことが出来ます。
記事が役に立ったのなら何よりです。
コメントありがとうございました。
これだけ真面目に読んで、ちゃんと生きてみようとさえ思ったのに、最後の最後で宣伝が出てきてガッカリしました。結局感性が高いだけの私みたいな人間は、食い物にされるだけなのですね
あさん
>コメントありがとうございます。
「宣伝=悪」だと思い込んでいませんか?
実際にHSPでライターになり、生活している人を知っています。
私も仕事が嫌でライターで収入を得ていた時もあります。
そんな人がいることを宣伝しています。
これが悪いことでしょうか?
それならば、世の中すべての営業や宣伝、テレビCMが悪いことになってしまいます。
実際に助かっている人がいるのです。
ましてや無料です。
お金が発生することはありませんし何のリスクもありません。
ナースです。ずっと自分は病気か?と自問自答しながら、葛藤の数年間でした。医療的知識があるのに、精神疾患だとは認めたくない…いや絶対違う!と思い、周りからは病院に行けと責められる中受診もせず。小3の息子も感情のコントロールが出来ずに爆発する事多々。絶対病気?発達障害?と検査を受けた事も有りますが異常無し…
こちらを拝見し涙止まらずでした。
息子も私も、病気では無かった!と雲晴れる想いです。幸い仕事が楽しく天職だと思え。自分や息子の個性だと認め付き合っていくしかないのですね(笑)何より薬に頼るしかないのか?と限界を感じていたので…ホントにこちらに出会え良かったです。ありがとうございました!
はなさん
>コメントありがとうございます。
息子も私も、病気では無かった!と雲晴れる想いです。幸
↓ ↓ ↓
今まで苦しんできた分ほっとした安心感が伝わってきます^^
本当に良かったですね!
こちらこそ感謝の言葉は嬉しい気持ちになるので書き手として嬉しく思います(同じHSPならわかってくださるとおもいます^^)
ありがとうございました!
自分自身HSPで悩んでいてHSPの記事を読み漁ってる時にここの内容がすっと入ってきていろいろ勉強になりました。HSPだと気づいたのは数ヶ月前でアダルトチルドレンというワードと一緒にこのHSPというまさに私の事だと、気づいてからはこれは自分を見つめ直すチャンスだと日々アダルトチルドレンとHSPについて勉強をしています。私は主婦で仕事はしていませんが二人の子供が小学生になり日中の空き時間が少しできたので仕事を探してみようかと思ったところ昔バイトや仕事して嫌な思いをした事がフラッシュバックし手が震えてしまい、こんな私はどんな仕事が合うのだろうと検索してこの記事にたどりつきました。安い誰でも出来る仕事、そればかりやってきました。だからか!と後悔先に立たずです。まだ働くのはもう少し先になりそうですが貴方様の記事読んで凄く参考になりましたありがとうございました。
幸猫さん
>コメントありがとうございます。
記事に書いている通り、安い誰でもできる仕事ほど客層が悪くなるので、必然的にストレスが抱えやすい環境となります。
未経験でも、稀に客層が良い仕事がありますので機会があれば頭の片隅に置いておいて下さい^^
また、私もアダルトチルドレンですが、HSPとは別のものなのできちんと区別する必要があります。
HSPは気質として感受性が強く生きづらいのです。
アダルトチルドレンは過去のトラウマが原因で、繊細で生きづらくなっています。
根っこの部分がまるで違います。
ここをはっきりしないと回復が困難になります。
結構詳しく解説してくださってありがとうございます!
私自身全く仕事が続かず、生活にも困りやすくで困っていました。何度も転職していく中で、なんで続かないのか、何が耐えられないのかを考えてきました。逆に、何でここは居心地よかったのかも。
やはりそれは環境でした。思い返せば、居心地がいいと感じた場所は穏やかな人が多い、そして比較的静かな場所でした。
したい仕事だったとしても、威圧的な人がいるとやはりダメでした。心でいくら受け流そうと思っても気にしてしまい、体まで壊したのでどうしようもなかったです。自分が情けなく思ったりしました。
だけど、私はまだ認定されてないのでわかりませんが、HSPだとしたら自分を責める必要はないし、仕方なかったのもうなづけます。人より苦労を沢山してしまい、なかなか活躍できないもどかしさったらw
でも分かっただけでも良かったです。この記事を見て、今度は環境で探してみようと思いました。
ありがとうございます。
黒川くるみさん
>コメントありがとうございます。
そうですね、やはり環境は大事です。
特にHSPは周りの人の影響を受けやすい性質があるので、穏やかな人が多い職場ほど続きやすくなります。
記事が役に立ったのなら何よりです。
黒川さんが良い職場に巡り合えることを願っております。
記事にとても共感しました。
ありがとうございました。^_^
私は現在、鬱状態で休職中なのですが、休職前に配属された部署はHSPの私にはとても合わない環境でした。
私は周囲の感情を身体症状に受ける強いHSP 体質で、やはり周りの人間関係や雰囲気が大切なのだと実感しました。
今まで、HSPのさまざまな本やネットの記事を読んできましたが、一番現実味のある記事を読みました。
よく目にするのは、HSPは、芸術肌が多くハンドメイド作家が向いていると言う結末で締めくくられていることが多く、、
実際、ハンドメイド作家で食べていける人はどれほどいるのか…と疑問を感じておりました。
ハンドメイド作家が向いていると言う結末で締めくくられていることが多く、実際ハンドメイド作家で食べていける人はどれほどいるのでしょう…と疑問を感じておりました。
そして、私は今まで転職を3回しており、業界が違うだけで本当に雰囲気が違いますね。
そして、客層は、働く環境にとても影響を与えますね。
お金は心の余裕なのか、心の余裕があるから、お金が集まってくるのか…
不思議なもんですね。^_^
これからも記事を楽しみにしています。ではでは。
snowさん
>コメントありがとうございます。
私は現在、鬱状態で休職中なのですが、休職前に配属された部署はHSPの私にはとても合わない環境でした。
↓ ↓ ↓
大変でしたね。
書いている通りですが、HSPは、周囲の環境や人々に影響を受けやすいので、適切に選ぶことが必要です。
今まで、HSPのさまざまな本やネットの記事を読んできましたが、一番現実味のある記事を読みました。
よく目にするのは、HSPは、芸術肌が多くハンドメイド作家が向いていると言う結末で締めくくられていることが多く、、
実際、ハンドメイド作家で食べていける人はどれほどいるのか…と疑問を感じておりました。
↓ ↓ ↓
嬉しいお言葉、ありがとうございます。
そうなのです。
その点で、私も、「いや、実際食えてるの一握りだから笑」とツッコミを入れていたので、このような記事を書きました。
それを承知で一握りを目指す人は、それでいいのですが、大多数の人はそうではないので、やるなら副業レベルがおすすめです。
私は「派遣社員+副業」から副業が伸びて、個人事業主になりましたし、そういう現実的に地に足をつけた選択が良いかと思われます。
そして、客層は、働く環境にとても影響を与えますね。
お金は心の余裕なのか、心の余裕があるから、お金が集まってくるのか…
不思議なもんですね。^_^
↓ ↓ ↓
客層は、とても重要です。
重要なのに、多くの人は意識ゼロなので、不思議なぐらいです^^
HSPは人の影響を受けやすいので、客層は非HSPに比べ、さらに重要になるのです。
ありがとうございました。