HSPとAC(アダルトチルドレン)の違いについてお伝えします。
HSPについて調べていくと明らかにACなのにHSPだと勘違いしている人が大勢います。
せっかくなので、ひとつの記事としてお伝えします。
明確な違いをはじめにお伝えします。
といってもシンプルです。
目次
HSPは生まれ持った気質
HSPは生まれ持った気質です。
「気質」として感受性が強く生きづらいのです。
AC(アダルトチルドレン)は幼少期の不健全な教育・トラウマが原因
ACは幼少期の「不健全な教育やトラウマ」が原因です。
この過去のトラウマが原因で、繊細で生きづらくなっています。
根っこの部分がまるで違います。
知らない人のための補足
アダルトチルドレンとは、子どもの頃に正常な機能を果たしていない「機能不全家庭」で育ち、それが原因で大人になってからも心に傷やトラウマを抱えた人のことをいいます。
また、アダルトチルドレンを省略した”AC”という呼び方もあります。
ACは不健全な教育やトラウマが原因で繊細
両方を併せ持っていることはあるが、判別は困難。
両方を併せ持っていることはあるでしょう。
ただし、頭の固いことを言いますが判別するには、難しいでしょう。
なぜなら、幼少期に虐待や不健全な教育を受ける前からHSPの症状がはっきりあったことが前提になります。
そんな幼少期の記憶を完全に自覚して覚えているでしょうか?
人間の記憶と言うものは曖昧です。
ただもちろんこれも後述するように自己申告なので、自己申告制です。
ACなのにHSPと誤解してしまう理由
なぜACなのにHSPと誤解される人がいるのでしょうか。
理由を2つお伝えします。
理由1.100%自己申告
第一としてはHSPは100%自己申告であることです。
そのためHSPチェックリストの症状さえ当てはまって「私はHSPです!」と言えばHSPなんです。
他人がなんといようが、自分がそうだと言えばそうなります。
インフルエンザなどであれば検査結果がすべてですが、HSPは病気ではないので完全に自己申告なんですよ。
理由2.ACだとHSPのチェックリストに当てはまってしまうから(HSPではなくても)
そして、理由2が一番お伝えしたいことです。
ACだと多くの場合HSPのチェックリストに当てはまってしまうのです。(HSPでなくても)
チェックリストに当てはまってしまうので、「私はHSPだ!」と勘違いしてしまいます。
本当は、過去のトラウマが影響で繊細になっているのが理由なのに。
チェックリストに当てはまったからといって、HSP確定ではありませんよ。
あなたの幼い頃の不健全な教育やトラウマが原因で今の生きづらさがあるのであれば、それはHSPではなく、ACである可能性が高いです。
理由3.自分の生きづらさにラベルが張られると安心する心理
人間には、自分の生きづらさや異常性に病名や名前がつくと安心する心理があります。
やはり人間は「原因がわからないのが最も苦しい」のです。
だから理由がわかると安心するのです。
それが理由で、ネットで自分の症状を検索したり、たまたまHSPを知ったことで自分を当てはめてしまうのでしょう。
今のご時世ネットが主流なので、ほとんどの人がネットでHSPを知ったことでしょう。
注意点 ラベルに自分から寄せていかないように
危険性としては、ラベルに自分を寄せていってしまうことです。
例えばHSPのチェックリストの一つに「痛みにとても敏感である」という内容があります。
多くの人が本当に当てはまっているかも知れませんが、例えその時点では自分に当てはまっていなくても、一種の暗示や洗脳のように自分でそのような思考や行動を無意識に取り入れてしまう可能性があります。
HSPだと自分が信じれば信じるほどこの暗示効果は出ます。
こうなっては症状が悪化してしまいます。
これはHSPに限らず起こることなので、上手な付き合い方が必要です。
長所であれば取りいれても構いませんが、病的なことや生きづらさを自分で取り入れる必要はありません。
これ書くと混乱してしまう人もいるだだろうなーとは思いつつも書きたかったから書いてしまいました。
ちなみに、今「私もそうかも?」と思っている人は大丈夫です。
逆に「そんなことありえないわー」と思っている人ほど暗示効果にかかっている可能性は高いです。
都合の悪いことを否定するのが心理ですからね。
HSPだろうとACだろうと基本は自分を押し殺さず、肯定していくこと
とりあえず、HSPだろうとACだろうと基本は自分を押し殺さず、肯定していくことが基本中の基本になります。
この点においては、共通しています。
人間が幸せになる方法も世界共通でこれです。
ですので、とりあえず自分を肯定していきましょう。
また、ACの方が症状は重くなります。
ですので、ACの方はきちんと専門書籍読んだ方がいいですね。
ネットの情報は間違った情報もありますし、むしろ逆効果のものもあります。
せっかくなので、私も10冊以上読んできて最も参考になったAC向けの書籍を以下に1冊紹介しておきます。
AC向け書籍「自分を愛せなくなってしまった人へ―自らに光をともす29の方法」
すげータイトルだなーと一番初めは思いましたが、内容は本物。
11件のレビューすべてが☆5です。
レビューコメントも熱いので、以下のAmazonボタンから読んでみて下さい。
値段高いなーと思うかも知れませんが、情報量が凄まじく、書籍20冊分に匹敵する集大成と言えます。
一言で言うと、「いろいろ勉強して苦しんできた人向けの集大成書籍」ですね。
もちろんHSPだけの人は読む必要ないですよー。
しつこいですが、レビュー読んでみて下さい。
まとめ
ACは親からの不健全な教育やトラウマが原因で繊細
HSPとACの違いについては上記の通りです。
HSPは完全に自己申告なので、病気などと違って血液検査があるわけではないからです。
とりあえず、HSPだろうとACだろうと基本は自分を押し殺さず、肯定していくことが基本中の基本になります。
この点においては、共通しています。
人間が幸せになる方法も世界共通でこれです。
ですので、とりあえず自分を肯定していきましょう。
できなければ無料でどうこうできるレベルではないので、専門書籍読むなりカウンセリングをおすすめします。
ちょっと安心しました。こういう解説サイトがあると言うことは同じ悩みを抱える人が人が私だけではないと言うことですものね。
清水さん
>コメントありがとうございます。
そうですね、日本だけでも数十万~数百万人はいるかと思うので、安心して下さい。